山のある休日 - Go mountain -

山に登って、思ったこと感じたことを率直に伝えていきます。その先に「山っていいな」「登山はじめてみようかな」と思っていただければ。

青葉山【福井県】|日本海を一望できる眺望に富んだ登山旅


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2018年6月3日
福井県青葉山に行ったときの話です。

青葉山福井県京都府に跨り、東峰と西峰のある双耳峰(そうじほう:ふたつの頂を持つやまのこと)です。標高は東峰が693mで西峰が692mです。基本として青葉山と言って目指す先の場所は西峰になります。東峰の方がわずかでも高いですが、中継地点のような存在です。
競うように各地域でなんちゃら富士の名前をつけたがる傾向がその昔あったようで地域毎にご当地富士なるものが存在します。青葉山もそのひとつで若狭富士の異名を持ちます。

青葉山も荷が重いだろうに。例えが日本一では。

今回のルートは中山登山口から東峰、西峰と歩き、また中山登山口に戻る周回ルートです。一番多くの人が辿る定番ルートだと思います。休憩込で5時間。
途中、途中の抜けたところでの眺望はお世辞抜きで抜群です。
ロープの張られた箇所やハシゴも設置されていますが、難易度は高くないので気をつければ小学生のお子さんでも大丈夫です。
スニーカーではスリップの可能性もあるのでトレッキングシューズは必須です。ローカットでもミッドカットでも問題ないですが、ソールの少し堅いものが頼りになります。

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登山口前の道路脇に駐車し登山開始です。駐車料金の徴収はありません。

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すぐ隣が中山登山口(中山口)です。まだ6月だというのに陽射しは夏です。

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中山登山口から合流点、展望台、東峰と目的地の西峰へ行き、合流点、今寺口、高野口に向かい中山登山口へ戻ります。なんでも感でもデジタルになる世の中ですが、このての案内版は電子化されてれほしくないな、と毎回思います。仮にきてしまったら孫の時代にはこういった案内板もありました、と歴史として扱われているかもしれません。

8:10
準備体操も終えて、登山開始です。 

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燦々陽を浴びた新緑が眩しいです。

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青葉神社イコール東峰の山頂を指します。

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8:50
展望台からの眺めです。30分強歩いただけでこの景色です。
日本海側はもっと荒れた波のイメージが勝手にありましたが、とても穏やかです。
今日はここまでという空気が漂い始めたので、長居せず先を急ぎます。10分もいたら根を張ってしまいます。ここまででも十分登る価値ありですが、片道3時間近くも高速をかっ飛ばしてきた身からするとここでUターンはできません。先に行くはほぼ義務です。ここで20分も潰しました。相変わらずのろまな登山です。

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買ったばかりのキャノンの一眼に翻弄されるK氏。ここでバシバシフラッシュをたいています。

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展望台から歩いてわずか数分。少し早めになってしまいますが、お昼をとるのに最高の場所です。ベンチも数台あります。すぐ隣に金毘羅大権現があるので登山の安全祈願をしておきます。都合のいい時だけ神様に頼り、恥なく縋ります。人とは大半そういうものです。例をあげるならここの2人はそうです。

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レンゲツツジでしょうか?新緑によく映えます。

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馬の背もどこでも聞く名前なのに各場所難易度は雲泥の差があります。ちなみにここはベリーイージーです。

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ザックの色がほぼ周りに同化する件。

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こういうのすごく気になります。何かわかる方教えてください。郵政の文字と郵便局のマーク。こんな重たそうなもんがなんでこんなところに。

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9:55
東峰の山頂です。青葉神社を撮るのわすれてしまいました。脇にシートを広げるくらいのスペースはありますが、眺望はなしです。
西峰に向かうここから登山開始というくらいここまでは緩いです。


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大なり小なりいくつかのハシゴが出てきます。怖い、危ないって感じではありません。結婚前のご両親への挨拶くらいの緊張感を持っていけばお釣りが返ってきます。

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ここだけは転がったら笑えません。すぐに御先祖様と酒を飲み交わす羽目になります。

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内陸も遮るものなく、空が広く感じられます。広角レンズを買うか本気で悩みました。

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この梯子は高度感あるので高いところ苦手な人はしんどいかもしれません。手すりを持って慎重に降りてください。

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これは?!これがツボミなのか実なのかなんなのか?帰って調べましたが答えの出ないまま。知ってる方がいらっしゃいましたら先ほどの件と合わせて是非ご連絡をください。

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この先は俗に言うインスタスポットです。なんでもかんでも載せるのもどうかと思うので、ここは現地に言ってご確認ください。

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10:45
青葉神社に無事到着。西峰の山頂標識はすぐそこです。神社の裏の大岩の上です。ロープレでよくある裏アイテムのあるスポットです。

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「そう簡単には行かさん!」と立ちはだかる壁はまさに人生そのものです。

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山に登る意味の答えが複数あるならひとつはこれだと断言しておきます。この景色を見たらひと月まるまる溜め込んだストレスも消え失せます。盆と正月がいっきにきたとは山で海を味わうといったときの比喩表現です。おそらく。きっと。

デジカメを心底胸前で大切そうに、さらに「早くどいてくれ」とは口に出さずともオーラで詰め寄ってくるおば様方が後ろにいるのでそこそこで切り上げます。狭い狭い山頂なので譲り合いは当然です。

ロープを降りると神社の前でシートを広げてお昼にさせる方が多くいます。時期によるかもしれませんが、風の抜けが強い場所なので火を使われる方は風防があるといいです。

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お腹いっぱい写真も撮って、昼食も終えたのであとは流すだけです。
ピストンと違い行きしなに通っていないルートなので、新規の気持ちでウキウキで歩き出しましたが、まー何もないこと。カメラは早めにザックの底に眠らせました。

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12:40
林道の終点です。おつかれさまでした。途中お昼をとったのでなければあと50分は早く降りてこれたと思います。このまま今寺口を通過し、中山口に戻ります。

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クマ注意の看板多い。
怖さの表現とは難しい。やりすぎるとグロくなりそうだし、ほどほどになるとそもそも何を伝えたいかわからなくなる。これは怖さと可愛さのバランスが絶妙。やってることは悪なのに顔には愛嬌があります。
で、気づけば登山口に戻っていたのですが、ザックからカメラを掘り起こすのが面倒だったためこの今回の登山の写真はこのクマさんでフィニッシュです。

ここからは帰りに立ち寄った場所をご案内します。
最近登山よりオプションに重きを置き始める危ない状況に陥りそうになります。気をつけなくてはいけません。

1つ目はJR小浜線松尾寺駅西国三十三所のひとつ松尾寺の最寄り駅です。
単線というのもそうですが、また駅舎の雰囲気がめちゃくちゃ好みです。

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ゆずの“さよならバス”が聞こえてきそうです。電車ですが。

次は舞鶴港と赤レンガ倉庫です。

戦艦(護衛艦?)はいつ行っても停まってれば見られると思っていたら見学時間があったので急いでいきました。行かれる方は時間を調べてから行ってください。

赤レンガ倉庫は小さなマルシェが開催されていました。いついってもしているのでしょうか?週末限定?こちらも調べて時間に余裕を持っていってください。

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男のロマン
載せてるのは一部ですが、確実にカメラの寿命を縮めるくらいにはシャッター切りました。半日はいれるな。

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超熟マフィンのCM風。

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人生死ぬまでチャレンジです。味が気になる方は是非買ってみてください。私の口から言えることはありません。

今日を終えての感想
何気なしに山に登って日本海をみたいというところから始まった今回の登山。日本海側の山には疎く、選定基準となったのが関西百名山。単純にこっから選べばハズレやしないだろという安易な考え。で、登ってみたらその通りとなりました。本編でも言いましたが山頂以外の道中も眺望が良く、完全なハイキングではなく軽トレッキングくらいで山に登ったという満足度も得られます。単純にいい景色が見たいと思って山を選ばれる時の候補のひとつにして頂ければと思います。
しかし、大阪からはさすがになかなかの遠さです笑

おしまい。