常念岳【北アルプス】|関西圏外初登山、憧れのアルプストレッキング
2017年10月7、8、9日
ここで私が語らずもがな、山渓他、トレッキング系雑誌がこぞって夏前に組むアルプス特集で必ず名前の挙がるお山です。
スケジュールは7日夜に家を出発、8日早朝より登り出し夕方に下りてきて、塩尻市内で1泊。翌9日は松本観光と帰宅です。
比率は山6:観光4です。観光構成高いな。
山登りを始めて来月で1年という区切りのタイミングでなんかしとこうとなったのが事の発端。
まさか飲み屋で仕事の愚痴をこぼしながら、
私「次の休みどっかいかん?」
相棒「買い物?」
私「いや、デトックスしにどっか。疲れた」
相棒「温泉?外?アウトドア系?」
私「あー、アウトドアええな」
相棒「キャンプ?」
私「道具ないやん。山は?」
相棒「それ楽しい?」
私「遠足で生駒いかんかった?スニーカーでいけるし、はい、決まり」
所要時間30秒。
私と相棒は地元が東大阪でこのあたりの人間は小学性の頃、たいがい生駒山に登っています。遠足然り、ファミリーハイク然り。
あの日、あの時、あの場所で、
ゆるっとこぼしたのが急成長してまさか関西から出て、山のために長野まで車を走らせるとは。人生とは簡単に右にも左にも転がるくらい不安定な形をしているようです。
常念岳を選んだ理由としては、
①1日で往復できる
②危険個所がない
③日本100名山だから
夜10時半に出発して、3時間で神楽サービスエリア。
こんな時間だからトラックの運ちゃんくらいかと思ったら同じ思惑の人がたくさんいました。目指す山頂は違えど、みんなこれからアルプスを歩きにいく人達でしょう。トイレ休憩、自販機前でコーヒーとタバコ、車中泊、他。
すれ違う時に会釈しそうになります。空気感はすでに山の中。
5:35
5時前に一ノ沢駐車場に到着し、軽く仮眠をとり歩きだします。ヘッデンはなしです。すでに路肩まで車があふれています。
おそるべしアルプスなのか、おそるべし3連休なのか。
5:56
登山口に着く頃にはすっかり明るくなっていました。登山届の提出、トイレ、朝ごはん、レイヤリングの調整など各々の時間。私と相棒はストレッチを入念に。怪我防止がもちろんですが、完全に目の前の底知れぬ世界にビビってるんですよ。
6:06
大した数の山に登った訳じゃありませんが、今までの山とあきらかに違います。空気感に近いけど、うまく説明出来ないなにかです。おー、おーー、おおーー!と語彙力の無さを露呈しながら歩いていきます。
6:17
安全祈願。いつも顔が地面に刺さりそうなくらい猫背な相棒の背筋のこの伸び方。神頼みの本気度が違います。
まだ数十分なのにアルプスの全てを知ってしまったかのような充実感です。
せっかくきたし、それっぽいものを。
7:09
最初の休憩ポイントとなる大滝ですが、決して広くはありません。先にも休憩できるところがあるのはリサーチ済みなのでここはスルーしてそちらに向かいます。
みなさんここで小休止されていました。定番ゾーンなのでしょうか?軽く水分補給だけして歩きだします。日帰りな上、初めての時間と距離で見えない部分が多いので巻けるだけ巻いておけ作戦です。
いよいよ雲を越えてきました。
8:42
これまで登った最高標高は奈良の八経ヶ岳で1915m。関西にはこれ以上の高さの山がありません。それをアルプスはこんな途中で悠々と超えてきます。アルプス怖い。
この時点ではまだまだ体力的にご機嫌な相棒。これが彼の最後の笑顔です。
しっかり舗装されていて危ないと感じるところはありませんが、踏み外せばただではすみません。
9:04
最終水場に到着。とりあえず空になったペットボトル全てに水を入れておきます。
今思えば、備えあれば憂いなしの言葉がひとりで走り回っていて、ただただ荷物でした。下山したときにはかなり余ってたし。
そしてここ。ここが相棒にとっての地獄の入口となりました。
あと800mとこの場ではもう少しという希望をもらいますが、これがまーキツい。
日頃の運動不足と寝不足のダブルパンチで100から5に言葉数が減ります。いや、もはや0。
理想の夫婦で有名なイクメンパパが不倫現場を週刊誌に押さえられた時の取材の断り方のお手本です。胸に手をあてちょっとでも心当たりのある人は今のうちに練習しておいて下さい。手の角度がポイントです。
たいする私は相棒とは逆にマウンテンズハイなのか、助走して飛び出しそうなくらい身軽です。
9:43
心の準備のないまま、どーんと急にきました。真ん中のとんがり。アレが槍ヶ岳です。
うちの2歳の子供と同じでただただ大きい声を出していました。
ま、うまいもん食ってるときはただうまいもん、可愛い女の子みたら単純に可愛いし。
間違っちゃいません。
雑誌やなんやで何十回も色んな角度、季節の槍ヶ岳を見てきましたが、実物に勝るものなしです。雄大。
カメラの寿命を数年分削ったであろうシャッターを切りましたが、ここに全部載せてたら進まないので割愛します。
お昼はカップヌードルのチリトマト味。あとおにぎり2つです。
カップヌードルの容器がパンパンでしたが、写真撮り忘れました。
はじめてのことは単純なことでもわくわくします。
お腹を満たしたら重い腰をあげていよいよ山頂を目指します。
槍見て感動して、終わった感が出てましたけどここは山頂じゃありません。常念乗越というところでそばに常念小屋があります。
常念岳の山頂はここから岩の足元を400mほどアップした先です。ゆうにハイキング程度の道のりはまだあるということです。
11:07
浮石も多いので注意しながら進みます。
振り返れば常念小屋が小さい。
しんどいと景色やばいの飴と鞭の無限ループ状態の相棒。この瞬間は“景色やばい”の方です。
山頂と思ったらまだ奥に先があるっていう山あるあるです。山頂は見えてない方がいい。見えてるとやたら遠くに感じて疲労感がもれなく5割増になります。そしてここで周り方をみて学んだのはアタックザックを用意して来ることです。大半の方が小屋に荷物をデポしていました。スピード感がまるで違います。やはり経験と情報は大事です。
12:18
常念岳山頂に到着です。2857mの頂きです。日本で45番目に高い山です。
この達成感のせいで登山にハマってしまったと1年前のことを思い出します。
なぜに人は山に登るのか?という禅問答みたいのがありますが、私に限ってはこの達成感のためというのが大部分をしめているとおもいます。
小さい頃はアレやってコレやって、いろいろな“出来た”が多かったですが、歳を重ねることに初めてのことやチャレンジすることが減って達成感を味わう機会が減る中で私にとって登山はそれを感じられる数少ないツールです。
ダブルピースはもはや公然の前では御法度な気もしますが、アルプスの山頂だけは法的に問題ありません。
いつかは見えてる全部を歩き尽くすつもりです。あくまでもつもり。
景色と天気良すぎて離れられない件。日帰りにしたことをふたりで凄く後悔したのはいうまでもありません。もっとゆっくりしたかったし、この天気だと星もきっと綺麗でしょう。
初めてのアルプス計画を立てている方には小屋で1泊することを強く強くオススメします。
常念小屋で400円のソフトクリームをゲット。
外に出た瞬間崩れそうになったので、一口かぶりついた後です。
13:56
そろそろ降りないと途中で暗くなってしまいそうなので、後ろ髪をつかまれつつも下山開始です。次は必ず泊まりで来ます。
登山口に戻った時はまだ明るかったのに駐車場に着いた頃には真っ暗でした。もう少しでヘッデンを出さないといけないとこです。エアリアのほぼ時間通りで3時間ほど。
車で一息ついて、予約していた塩尻のホテルまでの車では2人とも感動より疲れが完全に上回っていました。あと眠たい。
ホテルに着いて飯食って風呂入って部屋に戻った瞬間におちました。10時間睡眠で圧倒的回復です。
翌日は長野観光。この日も天気が良くってふたりで日頃の行いを誉め合っていました。
松本城の重厚感すごい。
リフォームしまくった大阪城とは違うな。
ラッキーなことにそば祭りという松本城内で催し物をやっていてここでお昼にお蕎麦を食べることが出来ました。もともと信州といったら蕎麦ということでお店探す予定だったので手間が省けました。ごちそうさまです。
?
松本城横の縄手通り商店街。
カエルとかカメレオンとか爬虫類推し?縄手地域のなにか縁でしょうか?
ブロイラーと猫とは何か意図的なものを感じる。
少し時間に余裕があったので、旧開智学校に寄りました。
圧倒的優雅さ。
旧開智学校に限ってじゃなく、人気(ひとけ)のなくなった学校のこの独特の雰囲気の居心地の良さは異常です。
こんな学校だったら掃除の時間さえ楽しかったのでしょうか?
いや、子供にとっちゃ関係ないか。
登山を終えて
いままで登った1番高い山が奈良の八経ヶ岳の1900m。それを一気に1000m近く更新した今回の登山。私の敬愛する上村直己さんが高さや難易度に関係なく、どこの山でもその人の心に残ればそれでいいと言った有名な言葉があります。私もそう思うのですが、やはりアルプスは別格でした。
高さがあればそれだけ距離ものびて山頂にたどり着くまでは大変で、その分のそこにたどり着いたときに見る景色や達成感はそれはもう違う次元でした。
シーズンになればどの雑誌でも特集が組まれ、みんなが何度も何度も訪れる理由がわかります。
今回ハッキリしたのは今の時代、写真を見てから実物を見ると思っていた程の感動を得られないことが多くありますが、ここは写真より肉眼の方が数百倍も綺麗にみえるということです。反省点としては1泊で予定を組むことでした。日帰りでせかせかするのは違う気がします。もちろん人によりますが。
アルプスに行こうか悩んでいる人は思いきって行ってください。必ず行ってよかったと思える登山になります。
おしまい
鎌ヶ岳【三重】|鈴鹿セブンマウンテン、鈴鹿の槍ヶ岳から水沢へ周回
2020年9月21日
三重県は鎌ヶ岳に登ったときの話です。
この日、登山自体がサブ案で本来の予定なら京都の東寺で毎月行われる弘法市に行く予定でしたが、生憎のコロナ禍の影響で開催が中止となり、代替案で登山が浮上したわけです。相変わらず好きだね、山。
今回登るのはいつぞやの竜ヶ岳以来の鈴鹿セブンマウンテンの一角、鎌ヶ岳。山ビルの巣窟として関西では有名で梅雨時期を避けていつか、と思っていたいつかが今日となりました。
御在所岳、藤原岳に次いで鈴鹿セブンマウンテンは3座目です。セブンと謳っているのでもちろん7座あります。竜ヶ岳も登りましたが、予期せぬ悪天候により途中で断念したのでノーカウントです。
7:00
宮妻峽キャンプ場です。
20台程は止めれそうな広々した駐車場です。
横のキャンプ場から朝ごはんのいい匂いが漂います。
陽がまだまだ低いの肌寒いです。15℃ないと思います。それでも山は歩けばすぐ汗かくし、歩き出すときに1枚羽織るかどうするか1番迷う季節です。
8:01
水沢峠から入道ヶ岳へ向うので帰りは前の車進入禁止の車止めの方から降りてきます。スタートは右の上り坂の方をいきます。
しばらく林道です。
冬の雪だるま作成時の材料です。雪山でいざ作ると顔と体は出来ても目や口をどうするかですんごく悩みます。使えるもんが全然なくてホントに苦労します。全部雪の下だからなんもなくてりゃそーだけど。
8:08
NICE DAYになるようにきちんと準備運動をして登山開始です。
さっそく一発目の渡渉。いままでの経験からこの始まり方の山にハズレはありません。
ウソみたいなキノコ。なんで神様はこんな形にしたし。満場一致で卑猥茸と命名。
集合体恐怖症いじめ。
なんて掘り間違えたのかきになる件。「妻」
一時ハマっていた苔撮りが最近また再燃しています。苔ってよく見ると種類が様々で、色が違ったり、丈が違ったり。被写体としても優秀だし出来る子。
秋が近い。
こういうザレたとこにくると鈴鹿来た感が増します。
常識にとらわれない奴。
やっと少し眺望が得られました。尾根に出るまでは基本的に良好な景色のごほうびにはありつけません。
いつになく、ここまでなかなか軽快な足取り。30過ぎると準備運動がこのへんで活きてきます。
9:21
尾根に出る分岐です。鎌ヶ岳へは左。右は雲母(きらら)峰方面です。
木に隠れた左側が本日のメインディッシュの鎌ヶ岳。
2本目の矢印のてっぺんが山頂になります。こっからずっーと岩です。楽しさしかありませんね。
入道ヶ岳、水沢(すいさわ)峠へ行く場合、またここに戻って(下りて)きます。御在所に行く場合は山頂まで登って奥へいくようです。
登りながら振り返るとこんな感じ。危ないって感じるようなところはありません。初心者コースです。
9:56
鈴鹿セブンマウンテン3座目の山頂です。山を始めて丸4年でまだ3座目とはなかなかの非効率です。ですが、今日はこのまま入道ヶ岳もゲットしにいくので4座目はもう手中です。
山頂からの最高の景色と天気です。前にそびえるのは雨乞岳だと思います。
反対側は伊勢湾です。
車の台数から登ってる人少ないのかと思いきやなかなかの混雑っぷりです。蜜でしかありまさん。ルート設定が多いので自分の車を停めたところだけでは判断できませんね。御在所から辿って来てる方も多いようです。
陽はよく射してるものの風が完全に秋なのでなにか羽織らないと半袖一枚では寒いです。
食事をとるには少し早く、まだ先もあるので5分程度の短期滞在でささっと下ります。
行きに通った分岐を次は水沢へ進みます。
振り返る鎌ヶ岳。アルプスを彷彿とさせるかっこよさ。
標識は常にしっかりあるので迷う心配はありません。
どんぐりに続いて秋発見。
水沢までの尾根沿いは道が狭く、ご飯が出来るような所はないので鎌ヶ岳の山頂でとっておくのが今思えば無難です。
ところどころロープや手をかける岩場がありますが、ここも初心者レベルです。
常にザレ場は続くのでスニーカーのようなグリップのない靴では絶対に入らないでください。滑って怪我します。
笹や枝でパンツもよく擦っていたのでトレッキングパンツもきちんと履いてきた方がいいです。足を上げる場面も多いのでデニムのようかストレッチの無いものだとストレスMAXです。
要はちゃんとしたトレッキング装備で来てくださいということです。
おそらく日頃の行いのいい人が鈴鹿山脈に集っているのでしょう。でないとこの天気は説明がつかない。
振り返る度来た道を確認できて楽しいです。
11:30
そして付けがちなお名前の岩場の降臨。もう少しひねってみて欲しいところ。
ここまさか直登するのか思いきや向かって右奥に巻道があります。冷静に考えたらこんなガレた壁登れるわけない。
水沢岳はただの通過点です。
相棒がグラビアアイドルを撮るかの如く、立つ位置やら顔の角度まで指示され撮った写真。割りに余計なもん結構写ってるな。
12:01
水沢峠です。ここを左に下ればスタート地点の宮妻峽キャンプ場に出ます。今日は入道ヶ岳を回るので下りずに真っ直ぐ進み、入道ヶ岳から宮妻峽キャンプ場に下ります。
この分岐に大人3人くらいはダラっと使えるスペースがを確保出来たのでお昼にします。補給食で繋いだとはいえ、歩き出して4時間はさすがにお腹空きます。
久々にプリムスのスパイダーを持参。山やってたら憧れてストーブ買うけど数回使ったら持ってくるのめんどくさくなるアレです。
カップ麺食うお湯くらいなら山専のボトルでこと足りるし、手間いらないのがいい。最終、人は楽な方へ転がるようにプログラミングされています。なんならもうおにぎりだけでもいいです。
コンビニでカップ麺買って箸もらったにもかかわらず、車に置いてきた人間がその辺の枝でなんとかしようとプチサバイバルを展開している様子です。念入りにアルコール消毒してから使ってましたが、帰るまでお腹がピーピーになることはなかったようです。
ご飯の横で見つけた空を飛ばない方のホトトギスです。
飯食ったし、さぁ入道ヶ岳目指してと思ったら相方の膝が行きたくないと言い出しました。片足だけ痛む模様。入道ヶ岳まで回れば車までまだ3時間近くはかかります。ここから下りたら1時間ちょっと。ということで、無理して行く場面でもないし、入道ヶ岳はまたの楽しみにして今日は大人しくワープします。こんなとこで使う言葉でもないですが、下りるのも一つの勇気です。山では状況、状況で慎重な判断が必要になります。
13:07
下り出し。等高線のとおりなかなか急な下りです。
下りは足滑らさないよう注意です。
このルートは下りより登りに使うのが楽しいルートだとおもいます。
一部崩壊寸前です。
13:42
この標識からの林道がまた長いこと長いこと。楽しかった山の思い出をザクっと切りとってしまいます。
ダラダラと歩む、グチグチ会社の文句言いながら。
さっきまでの景色や花を愛でてた心はどこに行ったのやら。
14:36
NICE DAYになったよ。入道ヶ岳は今度になったけど、また来る口実が出来て良かったよ。
14:42
朝使った駐車場と同じ場所かと思うような台数。山とキャンプで半々くらいでしょうか?
15:19
帰りは前に御在所帰りに寄ったアクアイグニス。温泉サイコーのいいイメージで溢れてたのに人多すぎに見事上書きされました。
この4連休はどこもかしこもいっぱいです。コロナで動けなかったGWとGoToキャンペーンのそれです。
ん?まてよ、前来た時あんなとこに道路通ってたっけ?
って、なって引っ張り出してきたのが3年前の5月の写真。
2017年5月には土台だけだったのが見事に出来上がって開通してました。そういや行きしな通ってるやん!人ってすごいなとちゃんと感動した瞬間。
温泉施設入口。もうひとつ大きい入口も正面にあります。
中ではカクテル等飲み物の販売やらお土産屋さんもあります。温泉は大人800円でバスタオル他の有料貸出もあり。
明日、子守りに来てくれる妹へのお駄賃としてオリーブオイルを購入。こんなん使うくらいシャレた料理が作れる腕がほしいな。
温泉を出てブラブラしてると前にはなかったような、気づかなかっただけなのか食器類の販売所が。寄らないわけにはいきません。
レンジ対応の文字に目を輝かせるヤツ。
子供のお土産にコマを購入。可愛い食器もあったけどこれは奥さんに聞かないといけないところ。細かいところの趣味が合うようで合わない。
温泉の次に楽しみにしていたスイーツショップ。ここもアクアイグニス内です。相棒情報で有名パティシエが監修しているようですが、存じ上げなくてすみません。
ご当地ネタ大事。御在所ロック。これしか浮かばないわな。三重ネタなら個人的には伊賀の忍者(ジンジャ)エールの方が好き。
ケーキと紅茶で完全に女子化。カップルか女の子同士しか周りにいないのに堂々と座れちゃうメンタルの強さだけは産んでくれた親に感謝しなきゃいけない。
ふたりで時計を見て、名神で渋滞に巻き込まれるのはわかってるのでアイスコーヒーをテイクアウト。このあと第二京阪に入るで3時間近くかかったのは言うまでもありません。
アイスコーヒーは京都までもちませんでした。
登山を終えて
毎回7つの山中でここが1番いい山だな、と思わせてくれる鈴鹿セブンマウンテン。今回の鎌ヶ岳も正にそれで次は入道ヶ岳か雨乞岳か。いずれにせよ、また今日と同じくここが1番って言ってるに違いない。最近は滋賀と奈良の交互になってるから三重も開拓していこう。
おしまい。
山上ヶ岳【奈良】|孤高の存在、日本で唯一女人禁制の山
2020年8月22日
奈良県は山上ヶ岳に行ってきた時の話です。
山上ヶ岳は奈良県の南部から和歌山県にある熊野本宮大社まで続く大峯奥駈道を縦走する際の序盤に登場する山です。標高は1700mを超えており、関西100名山では上から5番目に位置します。
山頂には大峯山寺があり、毎年5月3日の戸開式から9月23日の戸閉式の間のみ参詣することができ、多くの登山者で賑わいます。
ですが、ひとつ残念なことに女性はいかなる理由があっても入山することができません。宗教上の理由から各所にある女人結界門から先には進めません。くぐったからといって電撃をくらうとか異世界に飛ばされるなんてことはありません。
4:00
いつものセブンです。ローソンよりファミマよりホットコーヒーはセブン派です。
奈良県を南下している途中、国道309号線の登石トンネルを出てすぐ右手に出てくるラーメン屋「ザ・トンネル」。通る度に毎度気にはなるものの今だ立ち寄れていない場所です。なんせ行きは朝早く準備中、帰りは中途半端な時間であまりお腹が空いていないという理由。
かなりの僻地にあり、近くに他の飲食店もなく相乗効果も見込めないこんなところに出店した理由と店名の由来がすごく気になる。トンネルを出てすぐだからこの名前なのか、それとも店主がトンネルマニアなのか。
7:06
大橋茶屋の駐車場。土曜日ということもあり駐車場は空いています。日曜日となると前日から宿坊に泊まっている方の車で多くなるのではないかと思います。トイレは茶屋のすぐとなりです。トレイは水洗に自動照明とヘタな道の駅より綺麗です。これ大事。
茶屋で駐車料金を払います。日帰りの普通車は1000円です。
ぬいぐるみでさえうかうか安心できないコロナの怖さよ。
駐車料金表にて確認ください。
清浄大橋は女性が渡ってもまだ大丈夫領域です。この先に女人結界があります。
7:44
どん。女人結界門。
先は仄暗く独特の空気感があります。女性はここまでです。
山頂までは700mアップです。最近は楽な山にばかり逃げていたので
8:22
一本松茶屋です。
茶屋と名前がありますが、中は無人で座って休憩が出来る程度です。蜂やらハエが多くてあまり休憩するにはオススメできません。
そこそこ標高があるとはいえ8月のまだ半ば過ぎ、サウナのごとく汗が流れます。
8:57
ルートで山上ヶ岳までの唯一の水場でしたが、水量が足りないのか水の影さえありません。
9:18
大峯奥駈道の出合いに到着です。右に行けばそのまま山上ヶ岳経由で八経ヶ岳や釈迦ヶ岳へ続き、左へ行けば吉野の方に繋がります。いずれは奥駈縦走もしてみたいのも夢のまた夢のまたまた夢です。やれる用意はあるものの度胸がないという致命的な問題があります。
吉野方面。
洞辻茶屋は有人でおいちゃんがひとりいてました。カップ麺や飲み物の販売があるようです。「ようお参り。ゆっくりしていってくださいよ」と声をかけてもらえるとほっとします。帰りに「ただいま」と挨拶したら「おかえり」と。ここを実家と呼ぶことにします。
申し分ない天気。これだけ腫れていても午後からは雷雨の予報なので呑気ではいられません。ちゃちゃ進みます。
9:33
洞辻茶屋からものの10分で陀羅尼助(だらにすけ)茶屋に到着。
千と千尋の一場面のような趣。これが山の上とは。
ちゃんと撮影の許可いただきました。「避けようか?」とおいちゃんフェードアウトしかけたところを「そこにいてください!」と半ば強制に枠の中に引き込みました。ここでも「気をつけてね」の一声が嬉しい。
次は陀羅尼助茶屋からもう見えてる松清店。ここは閉まっていました。
天川中学校の生徒さん作。
9:38
上りは左の油こぼし、鐘掛岩の方から。下りは右から下りてきます。右は階段多し、しんどいとのこと。
こっちの道も何やら階段が長そうなんだけど…。
名物の油こぼしを上から。鎖なくても登れます。小学生の高学年くらいの子なら大丈夫です。
斜度エグい。やや後ろに傾いてるし手すりが欲しいところですが、ここは修練の道。そんな甘えさえも許されないのか。
鐘掛岩の方面はロープが張られて行けないようになっていたので大人しく迂回路へ。コロナ関係だと思います。仕方ないですが、楽しみにしていただけに残念です。色々な何かに見られているようなこの山ではロープを無視して越えていくなんておいたはしてはいけません。他の山でもやっちゃダメだけど。
茶屋の屋根をなぞる尾根道が奥駆道です。見えてるところはほんの一部ですが、その雄大さが伺えます。
直進すれば山上ヶ岳で左に折れれば浄心門に繋がります。
10:08
吉野から数えて3つ目にあたる大峰山の四門のひとつ等覚門です。仏の心に近づいたことになるらしく、仏に近い語りを得ることを等覚というそうです。そんなのもこれを書きながら調べて知ったことで知っていけばまた違った角度から見れたかなと、毎回同じ後悔をしながら学ばないのがわたしです。
ボーナスステージ突入。
宿坊が見えました。大峰山寺はさらに少し奥になります。
西の覗きは帰りに寄ります。
10:27
龍泉寺山上参龍所は宿泊者でなくても中で休憩できます。
お務めの方にお茶でもどうぞとおっしゃっていただきましたので、腰掛け遠慮なく頂戴します。中は風の抜けが心地よく汗だくでも湯気の立つ熱いお茶がとっても落ち着く不思議な場所です。
ビールやスポーツドリンクも置いてあるようなので持参した食事もとれるとおもいます。要確認ください。
こんなとこ泊まっちゃったら現実世界に戻れない自信しかありません。
10:46
一と二をすっ飛ばしてますが、これが四門最後の妙覚門です。仏との境にはいったことを妙覚というそうで、ここをくぐると仏になるのと同じこととなります。こんな邪心に塗れた私でも仏になれるとは。
10:48
到着。大峯山寺。日本で最も高所にある寺院です。
本堂は戦国時代に焼失し今のものは1691年に再建されたもの。再建がすでに300年も前ってだけでもすごいのに創建は734年って、疑いたくなるほどの歴史の深さ。
相棒を物差しとして対比。ご立派。
現天皇陛下が皇太子殿下の当時に登られた記念日です。平成2年6月12日で、その日の来る2年も前から安全確保のために登山道が整備されたという話。ごくろうさまです。
法螺貝を携えた山伏さん。徳が高そうで待ち受けにするといいことがありそうな気配さえあります。
こちらがしっかりトレッキングシューズなのに対して足袋。トレッキングシューズいらない説浮上。
大峯山寺を背に1分とかかず頂上のお花畑です。花ないやんとかいうツッコミはスルーで。そう、クマ笹しかありません。見ての通りです。花はなくともここからの眺めは満点です。冬になったら霧氷が良さそうです。白く染った大峯山寺も雰囲気がありそうで再訪リストにすぐさま追加。日陰になるとこがないのでそそくさ退散します。標高あっても暑いものは暑い。
11:17
たっぷり満喫して仏から人へ戻り下山します。
西の覗き閉鎖中。許すまじコロナ。
ここを左に折れて行きに通った松清店の休憩所へ向かいます。
先にあった通り階段が見えないとこまで続いてます。登るとなると相当辛いな、精神的に。
下りの最中もまだまだ沢山の方が登られていました。おそらく宿坊に泊まる方々でしょう。
終わりが見えたこの瞬間の気持ち良さは山頂に着いた時を凌ぐくらいの幸福感があるというのが最近の研究結果です。
下山後はルーティンの温泉。これ無しに登山は終われない。終わらない。
今回は一番近い村営洞川温泉センターに向かったのがまさかの満員で外まで人が溢れる始末。温泉で満車なんて初めての経験てますが、コロナで入場制限をしていので仕方ありません。汗ベッタベタのまま大阪まで帰るのはさすがになので急遽探し出したのがこちら。
15:00
黒滝の湯、黒滝温泉として有名な地域のようです。料金は大人600円。ややお湯熱めですが、趣のあるいい温泉でした。ありがとうございます。
温泉からの道の駅ももはや確立された流れでさす。黒滝の湯から車で1、2分のところにある道の駅吉野路黒滝。
ここの棒こんにゃくがうまいのなんの。濃いめの出汁とピリッとした唐辛子の辛さとがクセになります。2本いくと晩飯は食えなくなるくらい腹にくるモンスターです。
産地の野菜も充実しています。ニンニクが多いな。名産なのか?吉野が有名な豆腐や油揚げもあります。
椎茸やら舞茸のフライから鮎の塩焼きまで。白ご飯を持参した方がいいレベルです。食卓と化します。あれもこれも何でも手を出したのでおそらく帰ったら体重増えてます。あんだけ歩いたのになー。
もうひとつ帰りに寄ったのがn回目となる道の駅葛城。お世話になります。ここは今まで寄った道の駅の中でもベスト3に入る品数の豊富さと安さです。近くに移住するのを考えた程です。うそです。
フードコートもあって一度入ると抜け出すのがなかなか困難です。気をつけましょう。
そして抜け出せなくなったおっさんふたりがジェラートを食べる様子。はたから見てたらキツいだろうなと思いつつもジェラートの魔力は協力です。安曇野、近江、他。いくところにあれば不可避です。
まだまだゆっくりしたいところですが、奥さんと子供をおいてきているお父さんとしてはそろそろタイムリミットと言うことで健全に18時に帰路につきます。ま、黙って山に行かせてもらってるだけで文句なんていえません。
登山を終えて
『女性が登れない山がある』と昔なんかの番組で、それこそ登山を始める前に偶然知って頭の隅にぼんやりあった山上ヶ岳。登る日が来るなんてその当時はまったくもって思っていなかったはず。人生とは不思議なもんでつなってるようです。道中、樹林帯の中を行くことが多く、眺望を楽しむ山というよりは修練の路の独特の雰囲気を肌で感じ、体感する山ではないでしょうか。大峯奥駈道の縦走するにせよ、冬季にくるにせよいずれ必ず来訪します。登れない方のために少しでも行ったつもりになってもらえたらこれ幸いです。
おしまい。
伊吹山【滋賀】|ふたつの百名山の名前を持つ滋賀の最高峰でアルプス前の体力作り
2018年9月10日
滋賀県は伊吹山に登った時の話です。
関西で数少ない日本百名山のひとつであり、滋賀県最高峰の標高1377mです。
ここ伊吹山はもうひとつ花の百名山という側面も持ちます。イブキ〇〇という固有種がたくさん自生する場所でもあり、時期には色とりどりの花が山を彩ります。かと思えば冬には一面の白銀世界と変貌するのがこの山。
ずいぶん昔のことですが、ギネスにも記録されるほどの積雪が過去にはありました。この日本で。しかも滋賀で。
伊吹山近いコンビニ前。助手席でカメラいじってるとSDカードが入ってないのに気づいた。登り始めてからだとただの錘になるとこでした。忘れてきたのだから運が悪いのか、登る前に気づいて運が良いのか…。
伊吹山の全貌。やや左のボコっとしたところが山頂です。冬になれば新幹線から雪をまとった白い山が見えますが、アレです。
7:28
ナビに伊吹山登山口で入れて向かえば脇にたくさんの駐車場が現れる通りに着きます。おいちゃん、おばちゃんが呑み屋の呼び子みたいにわらわらと立って、手を振りながら勝手に誘導されていきます。
私たちもフロントガラス越しに指差しのジェスチャーのみで料金など知らず誘い込まれたクチです。料金は400円とお安かったので問題なしでした。
7:37
朝早いのにたくさんの方がいます。下りてくる人はナイトハイクだと思います。伊吹山のナイトハイクはリストアップ済みなので近いうちに消化する予定です。
受付で協力金を払うと簡易パンフを貰えます。
協力金なので払わなくても通過できると思いますが、施設の維持や登山道の修繕など、必要経費だと思うので、出来ましたら協力をお願いします。
いくつかの施設に自販機がありますが、動いているか確認してないので頼りにはしないでください。売り切れってこともありますし。
ここからもうこの山に太陽を遮るほど勇敢なモノはありません。紫外線の猛威に晒され続けます。日焼け止めを駐車場でも塗ってきましたが、さらにここで重ねて塗りたぐります。焼けたくないのに太陽に近づいていく登山者の矛盾です。
いいお天気です。外に出ないという選択肢はありません。
前のおいちゃんとはウサギとカメの仲です。追い越し、追い越され。その度に笑顔で会釈。山は本来の人と人との関係に戻れる数少ない世界。
あれが1377mの頂きです。
ススキの画だけみていると秋のそれですが、体感は完全に夏です。まだまだ盛夏です。年々夏が長いくなる気がするな。
伊吹山に自生するお花たち。ホントに固有種多い。
8:55
3合目のトイレがもう小屋くらいのスケールです。さすが百名山。そもそもこの程度の標高で途中にトイレが設置されてるのがすごい。
今はウサギなおいちゃん。
夏です。この画。
少し手前から足元に石がぽつぽつ現れ始めます。ランシューとかだとすべってしまいそうなので、トレッキングシューズかトレランシューズがいいと思います。トレランシューズも慣れてないと足の裏痛いかな?
グイグイ登ってきました。もう3合目がずいぶん下です。
サラシナショウマ?
イブキレイジンソウ?他に似たのもあって区別がつかないくらいに高原植物の知識がインプットされていません。
11:00
山頂。否、ニアーニアーで海の家感がすごい。伊吹ドライブウェイをつかって車で上がってきてる人と登山で登ってきた人が半々位でしょうか?日によっては登山なカッコしてる方が浮きそうでこわい。
この日一番のショット。なんかいい。
ブームど真ん中のタピオカ店に負けないくらい写真撮影の列が出来ていたので諦めて遠慮がちに横からパシャリ。
お品書き。
買うか買わないか考えた末、買わなくて後悔したものランキングで五指に入る伊吹牛乳。
ここで売ってる意味とは。
悲しいかな。トマトもキュウリも食べれません。どっちもほとんど水分でしかなくて栄養ほぼないから食べれなくても問題ないと定義化して生きています。
下山途中の売店で出会ったパピオンのパピくん。アイドル犬としてお客さんに愛嬌たっぷり振りまいていました。偶然この日が今年最後の営業日だそうで再会は翌年の雪が溶け始める頃だそう。店じまい前なので冷蔵ケースは炭酸が数本並んでいる程度でした。
13:44
おつかれっす。
次はナイトハイクでのお越しになると思います。ありがとうございました(^o^)
K氏の提案でせっかくだし彦根城でひこにゃんに合って帰ろうとなり、行き道のかんぽの湯彦根に寄りました。
これがまた狭いし、お湯がめちゃくちゃ熱い。汗流しにいったはずが上がってからまた汗かく始末。琵琶湖がよく見えるから見晴らしは良いんだから露天作ってほしかったな。
人それぞれ感じ方は違うのでこれはあくまで個人の感覚です。
彦根といったら彦根城で、彦根城といったらひこにゃんの筈がこの日はもう出番が終わっている件。ずーっといてるもんだとばかり思ってたら1日30分が2回程度しかない。きっちりフルタイムで働けし。
この造りを見てもえない男はいない。ロマンでしかない。昔の人はすごい。
この角度はパンツ見えちゃう。
最上部からのロケーションはさすがの一言です。お殿様だけの特権でしょう。
梁エグい。重機もない時代によく組んだものです。
時間があるなら一見の価値ありです。ひこにゃんいなくて出鼻をくじかれましたが、お城だけでも十分来る価値あります。ん?
そりゃそうか。ひこにゃんの方が認知度高くコイツがオプションであることを忘れてました。メインはお城です。
伊吹山登山を終えて
本当は花のハイシーズンに登る予定が急遽決めたアルプス遠征を前に体力作りのトレーニング登山に選んだ伊吹山。花の時期もそうですが、ナイトハイクも良さそうなのでアルプスから戻ったら早めに計画を立てて再訪する予定です。
全体を通して危険箇所は全くなく、お子さん連れでも楽しく歩けます。1合目からは日陰がゼロなので真夏はちょっと辛いかもしれません。
ロケーションは文句なしなので、登山を始めて体力に自信がついたらステップアップとしてぜひ登ってみてください。
氷ノ山【兵庫】|兵庫県最高峰で灼熱の登山
2018年7月15日。
兵庫県は氷ノ山(ひょうのせん)に登った時の話です。
氷ノ山は兵庫県と鳥取県にまたがる標高1510mの山で日本二百名山のひとつに数えられ、中国地方では大山に次いで標高は2位です。鳥取県側の道は天照大神が伊勢に行くのに通ったとか通っていないとかいう逸話が残ります。
今回は福定親水公園から氷ノ山越えコースを氷ノ山まで登ったら東尾根避難小屋へは回らずそのままピストンで降りてくるルートをとりました。家を出る前までは回ってくるプランだったのが、思っていたよりもスタートが遅くなり、少しでも時間短縮をすべく、急遽プラン変更しました。結婚すると遊びに行ってあんまり遅く帰るのに抵抗が出てしまいます。いいことなのやらわるいことなのやら。
うだる暑さの中、おなじみの相棒K氏と登ってきました。
9:42
福水新定公園です。登り始めるにはやや遅い時間なので、これ以上車は増えないでしょう。日曜日ですが、暑さのせいか少し少なめな様子。この日の予想最高気温は34度です。
二百名山ともなるとトイレのグレードもそこそこになるようです。
ここから13番の氷ノ山越方面に進み、氷ノ山の山頂を目指します。
7月中旬なのにまだまだ見頃です。
写真だと気温が伝わらないのが残念。もうホントに凄いです。地獄の業火です。湿度も高く、まとわりつく暑さです。
雨なら雨でブツブツ言うし、人とは勝手な生き物です。
登山口付近ってキャンプ場多い気がします。たまにはキャンプってのもいいな、とか浮気心がちらつきます。
9:50
駐車場を出て15分。ちょっと遅めの山登りが始まります。
よくある伝えることは同じタイプの立て札の兄弟です。整備する会とかグループが違うのかそれとも親切心からくるものなのか。
歩き始めて数分で枯れた沢に出ます。雨の翌日には沈みそうです。
足下の石に印が打ってあるのでそれに沿って進んで行けば迷う心配はありません。
こうやって構え始めたら動き出さないのが相方です。エアリアのコースタイムを1.2倍にしている根源です。
単独行で名を馳せた加藤文太郎が泊まった地蔵堂です。
この辺りは他に私の敬愛する植村直己など自然を愛した人達に縁のある土地です。
コース唯一の手を使う場所です。
手前赤のハシゴは垂直に近いので降りる時に下をみると高所恐怖症の人にはしんどいと思います。私もそのしんどいを味わったひとり。
今や私の中での価値がかなり下降してしまった。ギンリュウソウ初めて見たときにはそれなりに感動して全角度の写真をおさめていたのも、今では「あ」って言って一応写真におさめる程度。慣れとはこわい。
11:20
水量豊富な水場。
後にも先にもここの水が一番おいしかったは語り草となっています。ただ単にこの登山が一番暑かっただけじゃないのか?という説は伏せておきます。
11:51
氷ノ山越に到着。
飲んだ水がそのまま毛穴に直結して出てきてるかのような汗の量です。
暑さに加え湿度が異常に高く、体の気だるさがひどい。みなさんもこの時期に登られるなら水分と塩分の補給はこまめに行って下さい。
いつの鳥取県に入ったし?人生初の鳥取県上陸がまさかこんなカタチになるとは…。
真ん中やや下に写るでっぱりが山頂の小屋でしょうか?
あと5/10で着くとは到底思えませんが、行くしかありません。
あっつい、あっついとセミに負けないくらいの声で連呼しながらの行進。
人はどうして山に登るのか、とかいうありふれた疑問を登り後半で毎回のようにふたりで語りますが、答えの出た試しがありません。「そこに山があるから」は死語です。
この日も始まりましたが、答えは持ち越しです。
いつか答え合わせできる日は来るのでしょうか?そもそも答えはあるのか?
画面に映り込んでいるのはトンボ達です。もうパンデミックなくらいあちこちにいます。
チラホラなら季節感を感じさせてくれるのに群れてるともうハエと同じ扱いで周りの人も手ではらう始末。かわいそうに。
12:55
山頂に到着。
なにやら団体さんの記念撮影会をしていたので、山頂の撮影は後回しでごはんの用意。隣で相棒が指を突き立てると5秒せずに見事に着地。
子供の頃は永遠に止まることなんてないと思いながらも公園で指を出していたことがありました。ここでは子供の頃の叶わぬ夢もすぐに叶っちゃいます。
久々の出番となるチャムスのホットサンドメーカー。今日のメニューはカツサンドとポテサラサンド。登山での使用メインで購入したものの、ほぼ家でしか使ってないっていう…。
そもそもがキャンプとか家使いするもので登山に持ってくる代物ではないのは確か。
いたるギアが軽量化してる中、これをザックに入れて登るのはかなり時代に逆行しています。すんごい思いです。多分2キロはある。
カツオドリのロゴがいい感じにこんがり。アレンジしやすく簡単に温かいものが作れる、シェアもしやすいと利点がてんこ盛りな反面、やっぱり重いです。この時期は多量の水と相まってもう歩荷状態です。帰りに投げ捨ててやりたい思いをグッと堪えてちゃんと駐車場まできちんと(当たり前)持っておりました。
山頂って写真撮ったり、「あの山が○○で~」ってっ話が聞こえてきたりが日常なのに、もうみんなグッタリでため息しか聞こえません。間違いなく私史上過去一暑い登山となりました。
1時間ほどゆっくりして下山開始です。ここまでひたすら登り基調だったので、ピストンの場合下りは楽できます。
登りで見逃していた連樹。7種木が絡まっているようですが、ひとつもわかりません。
16:35
下山してきました。一雨降られたんじゃないかってくらいびしょびしょです。ああ飛び込みたい。あと30若かったらダイブしてますが、オーバーサーティーンのおじさんふたりが飛び込む画は耐え難い。ここで遊んでる子達に一生もののトラウマを与えてしまいます。
ぐっと気持ちをこらえ、帰りは道の駅ようか但馬蔵のお隣にあるとがやま温泉天女の湯で汗流して帰りました。
温泉から出て、極楽気分で車に乗ったのも束の間、ラジオから渋滞情報が流れてきた瞬間、天国から地獄です。
氷ノ山登山をおえて
今回登った氷ノ越ルートは何か特別がある山ではありませんでしたが、The登山が出来る原点回帰的なルートでした。関西の方で六甲山や金剛山他に行って、ステップアップしてみたいと考えてらっしゃる方にはちょうどいい山だと思います。
私の住む東大阪から車で180キロ、3時間の長旅です。往復してる間にもういっこ山登れちゃいます。
登山をしていると距離と時間の感覚がだんだん鈍り、車の片道2時間くらいでは何も感じなくなってきましたが、3時間はさすがちと遠いですが、それを差し引いても登る価値のある山です。次は雪の時期に登りたいと思います。
是非、少し足をのばして訪れてみてください。
武奈ヶ岳【滋賀県】|雪化粧した比良山地で入門雪山登山
2019年1月19日
滋賀県は武奈ヶ岳にいったときの話です。これが私的2019年の登山開きです。
比良山地の最高峰にして標高は1214m。日本200名山のひとつです。関西で登山をしている人で名前を知らない人はいないだろうというくらいには有名な山です。
今回のパートナーY氏が初の雪山登山ということもあり、軽アイゼンでも比較的登りやすい山、あとはコースということで葛川市民センター駐車場から御殿山経由で武奈ヶ岳山頂を目指す雪山入門でよく紹介されている王道ルートです。帰りは来た道をピストンです。
ルート途中、12本アイゼンで登っている人も数名いましたが、個人的には軽アイゼンでも十分です。もちろん、その時々の積雪や雪の状態にもよりますが。ちなみに私はチェーンスパイクで行きました。結果からいうと登れなくないですが、軽アイゼンで行けばよかったというところです。
手持ちにチェーンスパイクしかなく、これを読んで登ってみようと思われた方は軽アイゼンを買って持って行ってください。きっと後悔します。私みたいに。
9:25
Y氏を行き道で回収し、今回のスタート地点葛方市民センターに車を停めます。
駐車場付近の道はシャバシャバのミゾレとところどころ凍結した箇所が混じった状態。ノーマルタイヤではここに着くまでに下山となりますのでそれ相応の準備をお願いします。ちなみに私はスタッドレスも履いたデミオです。快適無敵。
登山口へは車で渡ってきた橋を一旦戻ります。
脇の歩道はツルツルなので歩くときは滑らないよう注意が必要です。
橋を渡り、道沿いに左へ進むと公衆トイレがあり、その奥に登山口へと続く道があります。
9:35
負傷者、死者も昨年からほぼ横倍のようです。
アウトドアブームにのっかり、これから登山を始めようと思ってらっしゃる方は気をつけてください。今の世の中、ググって何でも情報収集出来ちゃいますが、お近くの専門店できちんと山を体験している店員さんに直にアドバイスをもらい、アレコレ揃えて準備することをオススメします。
ここの画が結構お気に入りです。渡って階段をあがります。
雪山に来たら汚れるのは覚悟です。駐車場でゲイターは着けて出発した方がいいですね。
最近、クライミングに目覚めたらしく久々に会ったら少したくましくなっていたY氏。1年前は小鹿のように華奢だった面影はなく、私よりいい腕っぷしです。
でもこのありさま。クライミング技術は上がっていても、今日の登山ではそれを発揮でするところがなく、初の雪山に翻弄されていました。
足をすべらせ、後方で「わっ!」「きゃ!」を連呼しています。
本人は楽しんでいるようですが、早くも両手をついてハイハイ状態です。先が思いやられます。
初めての冬の比良山地なので、例年との比較ができませんが、関西有数の積雪を誇る地域にしては少し弱いような気がします。
2月に入ればもっと真っ白な山々を望めるのでしょうか?
Y氏いよいよ人生初の軽アイゼンです。あれだけ後で悲鳴あげるなら何故もっと早く着けろし。とか言っても本人はあの滑る感覚が楽しかったようで。山を満喫してもらえてるならそれで良しとします。
おうちで練習してきたにもかかわらずわちゃわちゃしていると近くにいたおばさまがレクチャーしてくださりました。
このことから学んだ教訓は山を愛する人は例外なくみんなやさしいです。
積雪期と無積雪期でルートが分かれています。
標識がギリギリ隠れない絶妙な積雪加減です。計算して建てられたのでしょうか。
お天道様は厚い雲の向こうです。今日は1日中こんな天気のようですが、山に登る人間としては曇りは限りなく晴れに等しいです。いや、もうこの際晴れとします。
ホントは青空と霧氷のコントラストを楽しみたいところですが、贅沢は言えません。
来週も別の雪山を予定しているので青空はそちらに期待です。
今日は2019年初登山を目いっぱい楽しみます。
12:10
御殿山の山頂に到着しました。
シートが2枚引けるかどうかとこじんまりとしています。
ここから見る右上の奥のコブが武奈ヶ岳の山頂のようです。一度ぐっと下って登り直しす、登山あるあるの人生と同じまさに山あり谷ありです。
なにもないのでワサビ峠はスタスタ通過します。
遠目に見ても斜度が…。嫌な予感がいます。後を歩くY氏は直立不動でどっかに飛んでいきそうなくらい首を横にブンブン振り、断固としてここを動きませんという意思表示をしています。
写真ではわかりにくいですが、まーキツイです。
坂のない泉北地域に住むY氏には壁に見えるようです。危ないとかはないにしても、トレッキングポールくらいはないと辛いと思います。
登りきって辺りを見渡すと粉砂糖をまぶしたガトーショコラな山並みが広がります。写真真ん中少し右のひときわ白いのが蓬莱山の琵琶湖バレイです。5月になれば山頂がスイセンの花で黄色く染まります。その時期にしか登ったことがないので、雪の蓬莱山も登りたい候補上位にいます。
趣味でマラソンもしますが、それと同じで先が見えてしまうと遠く感じてしまう現象です。山の神様はそれほどあまくはないようです。
後ろではぁはぁ言ってる割にカメラを向けたらキチンとポーズをとるヤツ。レンズを下に向けた瞬間膝に手をついてキッツイ!と叫んでました。オンオフのスイッチすげーな。
13:15
駐車場から4時間弱。山頂に到着です。おそらく普通にいけば3時間くらいで登れるはずのルートですが、まさかの1時間押し。腰を下ろした亀は今も肩で息をしています。
亀の息が整ったところでお昼にします。少し風があるものの、寒さには強いふたりなので問題ありません。えらく静かな山頂だったはずが、学生時代の昼休みの教室かのようなくらいふたりだけで賑やかな山頂にしてしまいました。でも、風に耐えれずすぐさま引き返す登山者ばかりでか貸し切り状態だったので問題ありません。贅沢なお昼の時間です。
お昼を終えたタイミングで雪がチラつき始めたので退散します。こんな遮るものが何もないところで吹雪かれたらと想像しただけでゾッとします。
退散前の1枚。お気に入りのだそうで本人曰く、登山熟練者っぽいとのことです。亀のくせに。
とぼとぼ来た道を戻り、登山口に戻ったのが16:50で、そのあとは、くつき温泉てんくうに寄って帰宅しました。葛川市民センターの駐車場からはおよそ20分です。写真と撮り忘れましたが、浴場は広く、とても快適な時間を提供してもらいました。
いろいろ寄って帰りたいところはあったのですが、亀(Y氏)のせいでレンタカー返却の時間が差し迫っていたので、楽しみは次回に先送りし、帰路につきました。
よっぽど疲れていたのか温泉を出たらのび太くんのスピードで寝息を立てていました。行きも帰りも運転させておいてなかなかいい度胸です。クライミングでは体だけじゃなく精神まで鍛えられたようです。
登山を終えて
今回のルートは終始危ない箇所もなく、軽アイゼンで快適に登ることができました。多少の体力はあった方がいいのはY氏からの教訓で、技術は必要ないので雪山デビューされる方にもオススメです。
まだ冬の時期以外の武奈ヶ岳を知らないので再訪もきっと早いうちにしています。調べてみると青ガレと呼ばれる名物箇所があるようなので、そこを含めたイン谷口のルートで登ろうと思います。
おしまい。
生駒山【大阪】|ヒラドツツジを求めて、府民の森(なるかわ園地)でハイキング
2020年5月9日
大阪府と奈良県にまたがる生駒山に登ってきた時の話です。
今回の目的地は山頂ではなく、府民の森内にあるツツジの広場です。
大阪側のルートとなります。
毎年GW明けに満開となるツツジの鑑賞に行ってきました。
※コロナ渦の中、緊急事態宣言継続中につき、道迷い、怪我等で医療従事者、その他の方に迷惑をかけるわけにはいきませんので、なるべく近場でリスクの低い山を選んでいます。事前にホームページにて、登山道も目的地の府民の森も閉鎖されていないのを確認済みです。
標高は642m。一等三角点は山頂にある生駒山上遊園地の汽車の乗り物の敷地内とTDLの隠れミッキーのような存在です。
私といつもの相棒K氏との登山の原点であり庭と言っても過言ではないくらいには登っています。
小さいときには家族で登ったり、遠足でもこのあたりの小学校ではド定番です。ここ3年でも4回目。確実に実家より多く訪れています。
外出を控えてらっしゃる方にエア登山で少しでもリフレッシュして楽しんでいただければと思い、三密を避ける登山を心がけました。
8:45
生駒山登山では毎度おなじみの石切駅からのスタートです。生駒山の魅力はルート設定が豊富に行えるところにあります。
大阪側でも石切駅だけで主要ルートは3つ(くさかコース・宮川谷コース・辻子谷コース)もあります。近くの額田駅と枚岡駅からもルートがあるので選びたい放題です。今回の目的地府民の森への最短ルートなら枚岡駅になると思いますが、そのピストンではあまりに短いので、石切駅から宮川谷コースを選択しました。他のコースは以前歩いたことがありますが、それぞれに魅力がありどれもオススメです。ちなみにコンクリートやアスファルト、木段等で整備された道も長く、道中危険箇所はありませんので、スニーカーでも問題ありません。むしろカッチリしすぎたしたトレッキングシューズだと疲れてしまいます。スニーカーで汚れるのが嫌な場合はハイキングシューズくらいあってもいいと思います。
駅の中を抜けて山側の住宅街へ渡ります。反対方向にファミマがあるのでお昼とか足りないものは揃います。
子供の頃、好きなものが車より電車派だった私はここからの眺めが好きでした。
渡ったら右手に進路をとります。登山道まではここからおおよそ20分です。それにしても辞書で引いたかのような曇天です。15時頃から雨予報なのでそれまでには戻る予定でいます。
山に向って住宅地をひた上がっていきます。ここまで登山感は微塵もありません。住んでる人からしたらだだの生活路なわけです。
ここも右に曲がりますが、左を向けば、
かわいいワンコとの出会いがあります。この子もコロナの影響で自粛中なのか退屈そうです。普段からこんな感じなのかもしれませんが。人様のワンコつかまえて言いたい放題。すみません。
余談ですが、左手のアパートがかなり変わった造りで面白いです。はじめは介護施設かと思ったのですが。興味のある方はジロジロ見ずにチラッと覗いてみてください。
カーブを上がりきった先、真っ直ぐは通行止めとなっており進めませんので、左に折れて上がっていきます。
9:05
やっとこさハイキングのスタートです。きちんと整備された道が続くので登山<ハイキングとします。この時期は垂れ下がるケムシに注意です。虫除けスプレーとハット型の帽子があると安心ですが、すでに垂れ下がってきているヤツに突っ込まないようにはしないといけません。
ところどころ、野生のツツジがコースを彩っています。
生駒縦走路を目指します。最近はトレランの練習で多くの人が使っているのを見ます。年に一度行われる、京阪の私市から高安山までをつなぐ生駒トレイルラン大会のルートにもなっています。
道なりに真っ直ぐ上がっていきます。
9:35
ベンチや休憩スペースもあります。
ルビの打ち方を間違ったのか、シンプルあたまがヤバいと伝えたかったのか。
ぼくらの砦は辻子谷コースから登れば通るところで石造り高台になっています。景色もよく、お昼をとるにもいい場所ですが、広くはありません。
9:47
あっという間に生駒縦走路にぶつかりました。ここからは少し物足りないアスファルトの道を延々行くことになります。ここからはハイキング<散歩になります。
青空が見えてきました。たぶんこの日最初で最後の晴れ間なのでしっかり堪能しておきます。
こうしてところどころで分岐がありエスケープ出来るので、あの再放送のドラマ撮り忘れたとか、ヤカンの火つけっぱなしだったとか言う時も戻ることもが出来るので安心です。
10:05
生駒縦走路にはいくつかトイレも設置されています。トイレのあるなしで山を選ぶ女性の方にとっても嬉しいポイントです。
このカーブ手前を右に入ると、この何の変化もない道を多少ショートカットできるので是非通ってください。短いながらも登山道っぽくなるので忘れかけていた今自分は山にいるというのを思い出すためにも利用してください。
こんな感じの道です。数分でまた生駒縦走路に戻されてしまう儚い道です。
10:22
石の休憩広場。大阪平野が一望できますというのは立て札をそのまま引用です。
春の陽気にジローもこのとおり大興奮です。ここも休憩、お昼のポイントです。
10:38
おそらくここがルートを外しやすい場所だと思います。アスファルトの道を下を向いて辿るとぬかた園地内のあじさい園の方に繋がってしまいます。府民の森へ続く生駒縦走路はこの階段を登るがの正解です。
久しぶりの土を噛みしめるのも束の間。
またアスファルトの道に戻ります。楽なんだけど味気ない。文句が多い私。
トンネルをくぐらず手前を右に逸れれば枚岡駅にエスケープできます。
11:05
ぬかた園地の終点です。この扉を抜けて左に少し登ります。
生駒縦走路の続きです。
立ち寄ったことはありませんが、登山者にやさしい情報です。
ファインダー越しにはすごくいい道何ですが、数キロも歩けば当然飽きてきます。K氏がぶつくさ言い出しました。奴の闇は深い。
11:25
暗峠越との出合いです。これを右に進路を取ります。こんな山奥なのに民家があったり畑があったりと人の営みを感じることのできる不思議なエリアです。リタイアしたらこういうところで畑をして、小さなカフェを開くのが夢です。
11:40
なるかわ休憩所です。中はテーブルがあったり、小さなギャラリーがあったりでゆっくり出来る空間です。すぐ隣にはトイレも併設されています。至れり尽くせりの具現化です。
生駒山で見られる野鳥でしょうか?身近に豊かな自然があるとは恵まれています。
新緑の季節です。もみじが多いので秋口の紅葉もよさそうです。
11:58
客坊展望台を通過します。
12:07
今日の目的地、ツツジの広場に到着です。
想像していたよりも人が多いです。コロナ渦の中でこれだけの人なので例年はもっと人が多いのかも知れません。近くにいた方と少し話す機会がありましたが、緊急事態宣言が出て、延長するしないの区切りとなった5月6日までは家でじっとしていたけど、もう我慢できなくなって出てきたとのことでした。家にいた方が病気になりそうとおっしゃっていましたがそれに関しては私も同感です。賛否両論ありますが、きちんとマスクをするなり、消毒をするなりして対策をすれば多少の外出は問題ないと思います。もちろん県を跨いだり、3密はいただけませんが。適度は大事です。今、こういう状況ですと画面を通じてお伝えできることはとても有意義だと思っています。
ここからはギャラリーTSUTSUJIを少しですがご覧ください。
見事に咲き誇ってます。来年はもっとたくさんの人に見てもらえるといいのですが。ここでも最低限のマナーとして皆さん結構な感覚を開けて歩きます。ソーシャルディスタンスというやつです。
13:03
少し風が冷えてきて雨の気配がするので、ささっと下ります。下りの道は特に決めていなかったので、ツツジの広場を抜けた先にパッと現れたイシダタミの路(なるかわ谷コース)を使用します。
('Д')?
13:15
水車小屋跡です。
家に着くまでが登山だぜ。気を抜くなよ。きっとそう言ってます。
小さな橋を渡ります。
水の通る道を確保してから水質検査に出したのか、水質に問題があるのを知りながら、手を洗ったり顔を洗うために設置したのか。前者ならあまりに残念です。
どのルートを通っても生駒山までは小さなお寺が出てきます。きちんと調べて一度歴史に触れてみるのも面白いかもしれません。
13:30
赤いトンネル。一般車は通れないようです。生駒山上遊園地まで車で上がっていく道でしょうか?下りてきたまま右手にこのトンネルを見て直進います。瓢箪山駅までは2キロです。トンネルの向かいの路はらくらく登山道で無料駐車場のあるらくらくセンターハウスへとつながっています
いつの間にやら山を抜けもう住宅地です。まだ駅まで1.5キロはあるような…。
おかえりと言っているのか、何見てんだよと言っているのか…。
住宅地に入って右寄りに進路をとればどこを下ってもなんやかんやで瓢箪山の駅にはたどりつきます。スマホがあればグーグルマップがつれていってくれる便利な時代です。
途中、木‐BOKU‐と書いたカフェの案内板を見つけるやいなやだまって案内に従い進みだすK氏。こちらの意見も聞かず自分に正直な奴です。私も同じようなもんですが。
ひっそりとあるお店や変わった脇道があれば無視できない性分のふたりです。こういうのにワクワクするココロはまだまだ歳をとっても持ってていたいと自分ではおもうところです。
最近のカフェはわかりにくさで勝負しているんでしょうか。その点ではこのカフェはトップクラスです。住宅地の真ん中、駅からはかなり離れている、そもそも人通り少ない、ネットで検索してもヒットしない、とくすぐってきます。一番気になったのはオープンが朝の7時と早いこと早いこと。
入口から目には見えない影の手のようなものに引きずり込まれそうになりますが、薄ら雨もチラつき始めていたので、先送りすることに。またひとつ生駒山に登る楽しみができました。
この先を右に曲がれば駅に続く商店街に出ます。
コロナの影響かいつもに比べかなり閑散としています。地方の商店街をテレビで観るとシャッター街と化しているところも多いようですが、この商店街は平日でも地元の方で活気づいています。パン屋さんや惣菜を売る店が多く、何度来ても飽きません。東大阪民として推しです。
14:20
瓢箪山駅に到着です。帰りの電車が逆方向のK氏とはここで別れ、おつかれコーラを片手に瓢箪山駅から普通電車で石切駅に戻ります。電車での登山を遡ってみると一昨年の夏でした。滋賀県のリトル比良にいったとき。あれは辛かった…。いろんな意味で。
また記事にする機会があれば読んでいただきたいです。
登山を終えて
コロナ渦の中、かなり悩んだあげく出かけた今回。登る中にはマスクやネックゲイターをマスク代わりにしてつけている人も多くいました。また山では当たり前のすれ違い様のあいさつは声に出さず会釈だけにし、その場で出来うる最大距離をとって行うという暗黙のルールが出来ていました。山に出かける自体どうこうという声は当然あると思いますが、こうしたことを確認し、現状を発信できているのは大切なことではないかと思います。
おしまい