生駒山【大阪】|ヒラドツツジを求めて、府民の森(なるかわ園地)でハイキング
2020年5月9日
大阪府と奈良県にまたがる生駒山に登ってきた時の話です。
今回の目的地は山頂ではなく、府民の森内にあるツツジの広場です。
大阪側のルートとなります。
毎年GW明けに満開となるツツジの鑑賞に行ってきました。
※コロナ渦の中、緊急事態宣言継続中につき、道迷い、怪我等で医療従事者、その他の方に迷惑をかけるわけにはいきませんので、なるべく近場でリスクの低い山を選んでいます。事前にホームページにて、登山道も目的地の府民の森も閉鎖されていないのを確認済みです。
標高は642m。一等三角点は山頂にある生駒山上遊園地の汽車の乗り物の敷地内とTDLの隠れミッキーのような存在です。
私といつもの相棒K氏との登山の原点であり庭と言っても過言ではないくらいには登っています。
小さいときには家族で登ったり、遠足でもこのあたりの小学校ではド定番です。ここ3年でも4回目。確実に実家より多く訪れています。
外出を控えてらっしゃる方にエア登山で少しでもリフレッシュして楽しんでいただければと思い、三密を避ける登山を心がけました。
8:45
生駒山登山では毎度おなじみの石切駅からのスタートです。生駒山の魅力はルート設定が豊富に行えるところにあります。
大阪側でも石切駅だけで主要ルートは3つ(くさかコース・宮川谷コース・辻子谷コース)もあります。近くの額田駅と枚岡駅からもルートがあるので選びたい放題です。今回の目的地府民の森への最短ルートなら枚岡駅になると思いますが、そのピストンではあまりに短いので、石切駅から宮川谷コースを選択しました。他のコースは以前歩いたことがありますが、それぞれに魅力がありどれもオススメです。ちなみにコンクリートやアスファルト、木段等で整備された道も長く、道中危険箇所はありませんので、スニーカーでも問題ありません。むしろカッチリしすぎたしたトレッキングシューズだと疲れてしまいます。スニーカーで汚れるのが嫌な場合はハイキングシューズくらいあってもいいと思います。
駅の中を抜けて山側の住宅街へ渡ります。反対方向にファミマがあるのでお昼とか足りないものは揃います。
子供の頃、好きなものが車より電車派だった私はここからの眺めが好きでした。
渡ったら右手に進路をとります。登山道まではここからおおよそ20分です。それにしても辞書で引いたかのような曇天です。15時頃から雨予報なのでそれまでには戻る予定でいます。
山に向って住宅地をひた上がっていきます。ここまで登山感は微塵もありません。住んでる人からしたらだだの生活路なわけです。
ここも右に曲がりますが、左を向けば、
かわいいワンコとの出会いがあります。この子もコロナの影響で自粛中なのか退屈そうです。普段からこんな感じなのかもしれませんが。人様のワンコつかまえて言いたい放題。すみません。
余談ですが、左手のアパートがかなり変わった造りで面白いです。はじめは介護施設かと思ったのですが。興味のある方はジロジロ見ずにチラッと覗いてみてください。
カーブを上がりきった先、真っ直ぐは通行止めとなっており進めませんので、左に折れて上がっていきます。
9:05
やっとこさハイキングのスタートです。きちんと整備された道が続くので登山<ハイキングとします。この時期は垂れ下がるケムシに注意です。虫除けスプレーとハット型の帽子があると安心ですが、すでに垂れ下がってきているヤツに突っ込まないようにはしないといけません。
ところどころ、野生のツツジがコースを彩っています。
生駒縦走路を目指します。最近はトレランの練習で多くの人が使っているのを見ます。年に一度行われる、京阪の私市から高安山までをつなぐ生駒トレイルラン大会のルートにもなっています。
道なりに真っ直ぐ上がっていきます。
9:35
ベンチや休憩スペースもあります。
ルビの打ち方を間違ったのか、シンプルあたまがヤバいと伝えたかったのか。
ぼくらの砦は辻子谷コースから登れば通るところで石造り高台になっています。景色もよく、お昼をとるにもいい場所ですが、広くはありません。
9:47
あっという間に生駒縦走路にぶつかりました。ここからは少し物足りないアスファルトの道を延々行くことになります。ここからはハイキング<散歩になります。
青空が見えてきました。たぶんこの日最初で最後の晴れ間なのでしっかり堪能しておきます。
こうしてところどころで分岐がありエスケープ出来るので、あの再放送のドラマ撮り忘れたとか、ヤカンの火つけっぱなしだったとか言う時も戻ることもが出来るので安心です。
10:05
生駒縦走路にはいくつかトイレも設置されています。トイレのあるなしで山を選ぶ女性の方にとっても嬉しいポイントです。
このカーブ手前を右に入ると、この何の変化もない道を多少ショートカットできるので是非通ってください。短いながらも登山道っぽくなるので忘れかけていた今自分は山にいるというのを思い出すためにも利用してください。
こんな感じの道です。数分でまた生駒縦走路に戻されてしまう儚い道です。
10:22
石の休憩広場。大阪平野が一望できますというのは立て札をそのまま引用です。
春の陽気にジローもこのとおり大興奮です。ここも休憩、お昼のポイントです。
10:38
おそらくここがルートを外しやすい場所だと思います。アスファルトの道を下を向いて辿るとぬかた園地内のあじさい園の方に繋がってしまいます。府民の森へ続く生駒縦走路はこの階段を登るがの正解です。
久しぶりの土を噛みしめるのも束の間。
またアスファルトの道に戻ります。楽なんだけど味気ない。文句が多い私。
トンネルをくぐらず手前を右に逸れれば枚岡駅にエスケープできます。
11:05
ぬかた園地の終点です。この扉を抜けて左に少し登ります。
生駒縦走路の続きです。
立ち寄ったことはありませんが、登山者にやさしい情報です。
ファインダー越しにはすごくいい道何ですが、数キロも歩けば当然飽きてきます。K氏がぶつくさ言い出しました。奴の闇は深い。
11:25
暗峠越との出合いです。これを右に進路を取ります。こんな山奥なのに民家があったり畑があったりと人の営みを感じることのできる不思議なエリアです。リタイアしたらこういうところで畑をして、小さなカフェを開くのが夢です。
11:40
なるかわ休憩所です。中はテーブルがあったり、小さなギャラリーがあったりでゆっくり出来る空間です。すぐ隣にはトイレも併設されています。至れり尽くせりの具現化です。
生駒山で見られる野鳥でしょうか?身近に豊かな自然があるとは恵まれています。
新緑の季節です。もみじが多いので秋口の紅葉もよさそうです。
11:58
客坊展望台を通過します。
12:07
今日の目的地、ツツジの広場に到着です。
想像していたよりも人が多いです。コロナ渦の中でこれだけの人なので例年はもっと人が多いのかも知れません。近くにいた方と少し話す機会がありましたが、緊急事態宣言が出て、延長するしないの区切りとなった5月6日までは家でじっとしていたけど、もう我慢できなくなって出てきたとのことでした。家にいた方が病気になりそうとおっしゃっていましたがそれに関しては私も同感です。賛否両論ありますが、きちんとマスクをするなり、消毒をするなりして対策をすれば多少の外出は問題ないと思います。もちろん県を跨いだり、3密はいただけませんが。適度は大事です。今、こういう状況ですと画面を通じてお伝えできることはとても有意義だと思っています。
ここからはギャラリーTSUTSUJIを少しですがご覧ください。
見事に咲き誇ってます。来年はもっとたくさんの人に見てもらえるといいのですが。ここでも最低限のマナーとして皆さん結構な感覚を開けて歩きます。ソーシャルディスタンスというやつです。
13:03
少し風が冷えてきて雨の気配がするので、ささっと下ります。下りの道は特に決めていなかったので、ツツジの広場を抜けた先にパッと現れたイシダタミの路(なるかわ谷コース)を使用します。
('Д')?
13:15
水車小屋跡です。
家に着くまでが登山だぜ。気を抜くなよ。きっとそう言ってます。
小さな橋を渡ります。
水の通る道を確保してから水質検査に出したのか、水質に問題があるのを知りながら、手を洗ったり顔を洗うために設置したのか。前者ならあまりに残念です。
どのルートを通っても生駒山までは小さなお寺が出てきます。きちんと調べて一度歴史に触れてみるのも面白いかもしれません。
13:30
赤いトンネル。一般車は通れないようです。生駒山上遊園地まで車で上がっていく道でしょうか?下りてきたまま右手にこのトンネルを見て直進います。瓢箪山駅までは2キロです。トンネルの向かいの路はらくらく登山道で無料駐車場のあるらくらくセンターハウスへとつながっています
いつの間にやら山を抜けもう住宅地です。まだ駅まで1.5キロはあるような…。
おかえりと言っているのか、何見てんだよと言っているのか…。
住宅地に入って右寄りに進路をとればどこを下ってもなんやかんやで瓢箪山の駅にはたどりつきます。スマホがあればグーグルマップがつれていってくれる便利な時代です。
途中、木‐BOKU‐と書いたカフェの案内板を見つけるやいなやだまって案内に従い進みだすK氏。こちらの意見も聞かず自分に正直な奴です。私も同じようなもんですが。
ひっそりとあるお店や変わった脇道があれば無視できない性分のふたりです。こういうのにワクワクするココロはまだまだ歳をとっても持ってていたいと自分ではおもうところです。
最近のカフェはわかりにくさで勝負しているんでしょうか。その点ではこのカフェはトップクラスです。住宅地の真ん中、駅からはかなり離れている、そもそも人通り少ない、ネットで検索してもヒットしない、とくすぐってきます。一番気になったのはオープンが朝の7時と早いこと早いこと。
入口から目には見えない影の手のようなものに引きずり込まれそうになりますが、薄ら雨もチラつき始めていたので、先送りすることに。またひとつ生駒山に登る楽しみができました。
この先を右に曲がれば駅に続く商店街に出ます。
コロナの影響かいつもに比べかなり閑散としています。地方の商店街をテレビで観るとシャッター街と化しているところも多いようですが、この商店街は平日でも地元の方で活気づいています。パン屋さんや惣菜を売る店が多く、何度来ても飽きません。東大阪民として推しです。
14:20
瓢箪山駅に到着です。帰りの電車が逆方向のK氏とはここで別れ、おつかれコーラを片手に瓢箪山駅から普通電車で石切駅に戻ります。電車での登山を遡ってみると一昨年の夏でした。滋賀県のリトル比良にいったとき。あれは辛かった…。いろんな意味で。
また記事にする機会があれば読んでいただきたいです。
登山を終えて
コロナ渦の中、かなり悩んだあげく出かけた今回。登る中にはマスクやネックゲイターをマスク代わりにしてつけている人も多くいました。また山では当たり前のすれ違い様のあいさつは声に出さず会釈だけにし、その場で出来うる最大距離をとって行うという暗黙のルールが出来ていました。山に出かける自体どうこうという声は当然あると思いますが、こうしたことを確認し、現状を発信できているのは大切なことではないかと思います。
おしまい